- そもそも債務整理って何をするの?
- いきなり弁護士事務所へ相談しに行くのは怖い…
- まだ債務整理しなくても、頑張れば自力で返せるから大丈夫!
(よく分からない債務整理をする方がよっぽど怖い…)
借金の金額が大きい場合、債務整理をした方が良いというのをネット上でよく見かけます。
しかし、「弁護士さんに相談しに行くなんて勇気が出ない!」と思って、なかなか一歩を踏み出すことが出来ないケースは非常に多いです。

私は2020年7月に弁護士事務所にて債務整理の手続きを行い、日々の督促から解放されて、精神的にとても救われました。
そこでこの記事では、同じように借金に苦しむ方が一歩を踏み出す勇気が出るように、債務整理のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
この記事を読めば「債務整理の基礎知識」が全て分かります。
債務整理には4種類の手続きがあるので、それぞれのメリット・デメリットを確認して、自分にぴったりな方法を見つけだしましょう!

最終的には、弁護士さんに相談の上、弁護士さんがどの手続きがふさわしいのかを判断しますが、基礎知識はしっかりと勉強しておいた方が安心して相談ができますよ!
債務整理とは?
債務整理とは、借金を減額したり、支払いに猶予をもたせることで、「借金の督促に追われる生活」から解放されるための手続きのことです。
一方で、債務整理には日常生活に影響するようなデメリットが存在します。
そのデメリットをしっかりと理解してから、債務整理をするかどうか検討したほうがよいでしょう。
あらかじめ理解しておくことで対処が可能なものもあります。
それでは、これから債務整理の種類、債務整理のメリット、デメリット、債務整理を考える基準を紹介します。
種類
債務整理の種類は4つあります。
- 任意整理
- 特定調停
- 個人再生(民事再生)
- 自己破産
この4つの手続きによって、費用や期間などに大きな差があります。

「債務整理=自己破産=すべてを失う」と思っている人も多いようですが、そんなことないですよ~!もっと優しい手続きも存在するので安心してください!
メリット
債務整理の最大のメリットは、借金の取立てや支払いの督促がストップすることです。
弁護士などが受任したり、裁判所から特定調停の申立てがなされたりしたことが書面で通知されると、取立てがストップします。
取立てがストップする理由は、法律で禁止されているからです。
デメリット
債務整理のデメリットとして大きなものは、以下の3つです。
- いわゆる「ブラックリスト」に登録される
- 銀行口座が凍結される
- 保証人がいる場合、保証人に請求がいく
ブラックリスト
ブラック情報が消えるまで、新たな借入や新規クレジットカード発行の審査が通りにくくなります。
債務整理後のブラックリスト期間は、手続きにもよりますが、だいたい5年~10年程度続きます。
新たな借り入れができないため、
- マイホームや車の購入に影響が出る
- スマートフォンの分割購入ができなくなる可能性がある
- 賃貸住宅の審査にとおらないことがある
- 奨学金やローンなどの保証人になれない

スマホの分割購入にも影響が出るというのは、意外と盲点なので注意が必要です!
銀行口座の凍結
銀行ローンを債務整理した場合、その銀行口座を凍結されて、口座内のお金は銀行側に回収されて返済にあてられてしまいます。
その場合、債務整理の手続き前に、口座内のお金を移動させておく必要があります。

債務整理をしない銀行口座は凍結されることはないので、安心してください。
保証人がいる場合は注意が必要
保証人がいる借金を債務整理する場合、保証人に迷惑をかけることになります。
それを承知で保証人になってもらっているとはいえ、人間関係に大きな影響を及ぼします。
「保証人がいる借金」以外を債務整理することもできるので、よく考えた方がいいでしょう。
また、家族が保証人になっている場合は、家族も一緒に債務整理をする必要があります。

我が家は、わたしが夫の借金の保証人になっていたため、わたしも一緒に債務整理をすることになって、とても複雑な気持ちでした。
債務整理を考える基準
債務整理をするべきなのか、まだ自力で頑張れるのか、判断する基準はこちら。
- 借入総額が年収の3分の1以上
- 借金を別の会社で借りて返済する自転車操業状態
- 毎月の返済が苦しく滞納しがち
- 返済しても残高が減らないと感じる
- すでに滞納していて3ヶ月以上経過している
我が家の場合は、1~4があてはまっていました。
借金総額でいえば、夫の年収以上の金額でした。世帯年収の半分以上。

この金額でも「まだ頑張れば自力で返せる!」と本当に思っていたので、感覚が麻痺していく気持ちはとてもよく分かります!涙
もしこの判断基準に1つでも該当する状態なら、勇気をだして弁護士さんに相談してみてほしいです。
いきなり弁護士事務所へ連絡するのは勇気がない・・・という方が多いと思います。
わたし自身、すぐに勇気がでたわけではなく、インターネットでたくさん情報収集を行いました。
今はとても便利な時代で、インターネット上で無料の減額診断を行うことが可能です!
まずは気軽な気持ちで、減額診断をしてみることをオススメします。
どうか、わたしのように悩み苦しむあなたの心が少しでも軽くなりますように。
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任意整理とは?
任意整理とは、弁護士などが債権者と話し合って、債務総額を減らしたり、月々の支払額を減らしたり、分割の回数を増やしたりすることで、返済の負担を減らす手続きのことです。
メリット
- 他の債務整理の手続きと比べて短期間で終わる
- 同居する家族などに知られずに手続きができる
デメリット
- 減額の程度は少ないため、一定の支払能力が必要
- 弁護士などに依頼する必要があるので、その費用が必要

任意整理をする支払い能力があるかどうかは、弁護士さんが判断します。今の家計の状況を包み隠さず話すことが大切です!
また、多くの場合、弁護士費用は分割で支払うことになりますし、弁護士費用を支払っている間は、借金の返済も止まるので、弁護士費用の支払いに苦しむということはありません。
任意整理が向いている人
- 借金が多くない人
- 簡単に債務整理したい人
- 家族に秘密で債務整理したい人
- 保証人がいる借金がある人(奨学金など)
- 車のローンがある人
- 古くから借金している人(過払い金があるかも)
「保証人がいる借金」以外を債務整理することができるのが最大のメリットと言えます。
また、車のローンを債務整理の対象から外すことで、車を手放さなくてもいいというメリットもあります。

借金が大きく減額されることがない分、債務整理する借金を選択できるというのは本当に大きなメリットです。
守りたいものを守ることが可能ですよ!
特定調停とは?
債務の支払いができない人が、債権者との話し合いで、債務の整理をする特別な民事調停のことです。
弁護士などに依頼せずに、すべて自分で手続きを行うことになるため、実際に利用する人は少ないようです。
メリット
- 手続きの費用が安く、債権者1社につき1000円程度
- 弁護士に依頼せずに債務整理ができるので、弁護士の費用が不要

弁護士などに依頼する「任意整理」の場合、債権者1社につき3~4万円ほど費用がかかるため、かなり費用が抑えられます!
デメリット
- 調停の申立てや平日に行われる調停の出席、話し合いをすべて自分でしなければならない
- 双方で和解した内容が守れないと、すぐに給料などの差押えがされるリスクがある
個人再生(民事再生)とは?
債権者の同意を得て、債務を大幅にカットして、3年から5年かけて完済する法的手続のことです。
メリット
- 債務総額が5分の1になる(ただし、100万円未満にはならない)
- 一定の条件をクリアすれば自宅などの財産を失わない
デメリット
- 再生委員への報酬が必要となる場合がある
- 官報に掲載される
- 家族に内緒にするのは困難

債務総額が大幅に減り、自宅などの財産を失わなくていいのは魅力的ですが、「官報に掲載される」というのが不安になりますね…。
我が家は、任意整理で返せるギリギリな金額でしたが、個人再生をする勇気がなく、「任意整理でどうにかお願いします!」と依頼しました。
自己破産とは?
債務超過(資産<債務)や支払不能になった人の資産と債務(負債)を整理し、残った負債をなくす法的手続全体のことです。
メリット
- 自己破産のメリットは、税金等の滞納などを除いて債務がゼロになること
ゼロにならない債務として、次のようなものがあります。
- 所得税、住民税、固定資産税などの税金
- 国民健康保険料
- 国民年金
- 婚姻費用、養育費など
デメリット
- 99万円を超える財産は失うこと
- 職業制限
- 同居の家族に内緒にするのは困難
- 官報への掲載

借金がゼロになっても、家も車も失う…なかなか勇気が必要ですね。
そして税金の滞納はなかったことにはできないというのもポイントです!
債務整理以外の返済方法は?
今後、債務整理をすることになったとしても、家計の見直しは必須です!
債務整理の種類やメリット・デメリットを見ても、まだ勇気が出ないという方は、まずは家計の見直しから行っても良いと思います。
- 格安スマホに乗り換える
- 自宅のネット契約を見直す
- 動画配信サービスの解約する
- 保険を解約する
- 新聞を解約する
- 車を売る
このあたりの出来ることからちょっとずつ始めてもいいかと思います。
「車を売る」に関していえば、ローンが残ってるから車はまだ売れないよ…と思っている人もいるかもしれません。
しかし、ローンが残っている車も、正規ルートで売却することが可能ですよ!

車は売らない!と決めてたわたしも、今は心が揺れ動いています。
身の丈に合わない500万円の車を購入して、まだまだ残り250万円。年間42万円もローンの支払いがあって正直苦しいです。
インターネット上で、簡単に査定をしてもらえるサイトがあるので、査定だけでもしてもらうと良いと思います!
ローン残高と査定金額を見比べて検討が必要ですね!
まとめ
この記事では、「債務整理の基礎知識」について書きました。
まずは、どんな種類があるのか、どんなメリット・デメリットがあるのか、基本的なことを知ることから始めましょう。

債務整理の詳細を知らずに、ただただ「債務整理は怖い」とおびえているだけでは、もったいないです!
勇気を出して一歩を踏み出してみると、明るい未来が待っているかもしれませんよ!
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