ある日突然、夫の借金が発覚!!
- どうしたらいいの?これから、どうなってしまうの?
- 夫の借金は、妻にも返す義務があるの?
- こんな多額の借金、返せない・・・自己破産するしかないの?
これまで借金と無縁の人生を送ってきた人にとっては、まず何をしたらいいのか、これからどうなっていくのか、見当もつかないのではないでしょうか。
わたし自身、2020年4月に夫の借金が発覚。
そのときの記事はコチラ▶【今後の目標】多重債務発覚&債務整理することにしました
どうすればいいのか分からず、寝る間も惜しんでネット検索をしていました。
そこでこの記事では、夫の借金発覚時に必ず確認するべきこと、絶対にやってはいけないこと、借金問題を解決するための選択肢をまとめて解説します。

この記事に書いてある「最初に必ず確認するべきこと」をひとつずつ確認しながら、まずは冷静さを取り戻しましょう!
そして、これから夫婦でどうやって借金問題を解決していくのかをじっくり話し合いましょう。
この記事では、「借金問題を解決するための選択肢」を4つ紹介します。
我が家はその中で、「夫婦で任意整理をする」という選択をしました。(※最終的には離婚しました!)
参考記事はコチラ▶【債務整理】2020年7月任意整理はじめました
勇気を出して弁護士に任意整理の相談をして、いっきに気持ちが軽くなりました。
今、夫の借金発覚で苦しんでいるあなたが少しでも気持ちが楽になるように、わたしの体験談をすべて詰め込みました。
最初に必ず確認するべき6つのこと
知らない間に借金を抱えていた夫に、激しい怒りの感情が沸き上がってきますよね。
「なんで?」「どうして?」と泣き叫びたくなることもあるかもしれません。
しかし、ここで夫が口を閉ざしてしまうと話が前に進まなくなってしまいます。
まずは冷静に冷静に、じっくりと詳細を聞き出しましょう。
あとで頭の中の整理にも役立つので、紙にメモしながら聞くのがオススメです!
借金の理由
「借金の理由」がとても重要になってくるので確認しましょう。
基本的に、夫の借金を妻が返済する義務はありません。
妻に返済義務が発生するケースとしては、以下の2つです。
- 妻が夫の借金の保証人になっている場合
- 借金の使用用途が日常家事債務である場合
※日常家事債務…家賃、公共料金、生活必需品、医療費、教育費など
妻が夫の借金の保証人になっている場合は、自分の意思で署名・捺印をしているはずなので、妻が知らない借金ではないはずです。
しかし、借金の使用用途が日常家事債務である場合は、妻が借金の事実を知らなくても妻にも返済義務が生じます。

「生活費に使っていたお金は実は消費者金融から借りたお金だった」なんて知ったら、倒れてしまいそう・・・こういったことがあり得るので、まずは借金の理由を確認しましょう!
借入の頻度や回数
「借入の頻度・回数」の確認をしましょう。
この頻度や回数は、借金の常習性の判断のポイントになります。
頻繁に何度も借入をしている場合は、常習性が高いということになります。
今後、一緒に頑張っていくことができるかの判断基準にもなるので、しっかり確認しましょう。
借入先
「借入先」の確認をしましょう。
銀行ローンなのか、消費者金融なのか、いわゆる闇金なのか、個人的に親族や友人からなのか。
借入先によって金利が大きく変わってきますし、個人的な借金の場合は利息はかからないけどもっと別の問題が出てくることが想定されますよね。
また、1社からの借入なのか、複数社からの借入なのかもしっかり確認しておきましょう。

複数社からの借り入れの場合、毎月支払う利息だけでもすごい額になっている可能性が高いです。
また、借金を借金で返すという自転車操業をしている可能性も非常に高いです。
借入総額や毎月の返済額
「借入総額・毎月の返済額」の確認をしましょう。
家の貯金から一括返済できるレベルなのか?毎月の家計から支払っていける金額なのか?
今後、一緒に頑張っていくことができるかの判断基準にもなるので、しっかり確認しましょう。
担保付きで借金をしているか
「担保付きで借金をしているか」の確認をしましょう。
家や車を担保にすることで、より多くの金額の借入が可能になります。
家や車を担保に借金をしている場合、借金返済ができないとなると、担保にしている家や車を手放さなくてはいけません。
そうなってくると、妻(や、同居の他の家族など)の生活にも大きな影響を与えかねません。
しっかりと確認をしておきましょう。
借金の返済状況と完済の目途
「借金の返済状況・完済の目途」の確認をしましょう。
内緒で借金をしていたという事実は許せることではないかもしれません。
しかし、滞納することなく、きちんと毎月の返済を行っていて、あと〇ヶ月で完済できるという目途がたっている場合もあります。
そのため、最初から借金について怒りをぶつけるのではなく、冷静に「事実確認」をしましょう。
とは言っても、借金が発覚する時というのは、
- 滞納をしていて「督促状」が自宅に届いて、バレた!
- 返済が滞ってしまい、どうしようもなくなり打ち明けられた!

こんなパターンが多いと思うので、完済の目途がきちんと立っていることは少ないかもしれません。
絶対にやってはいけないたった1つのこと
【必ず確認するべき6つのこと】と同じくらい大切なことが、【絶対にやってはいけないたった1つのこと】です。
それは、【妻が夫の借金を肩代わりしてはいけない】です。
妻が「もっと安い金利の銀行などでおまとめローンをして、毎月の返済額を少しでも下げようかな」なんて考えては、絶対にいけません。
妻が夫の借金を肩代わりすることで夫自身の借入可能額に空きがでて再び借入が可能になり、借金を繰り返す可能性があります。
また、自分の力で返済をしていないため、本人が反省をせずに借金を繰り返す可能性もあります。

わたしの場合は最終的に離婚をしました。
借金発覚時に慌ててわたし名義のローンに借り換えをしなくて良かったと心の底から思っています。借金癖は簡単に治らない・・・
借金問題を解決するための4つの選択肢
借金問題を解決するために、どんな選択肢があるのかをご紹介します。
ハードルの低いものから順番に4つ紹介しています。

結論から言うと、「夫に債務整理をしてもらう」という選択肢が1番オススメです!!!
弁護士などの専門家に相談に行かなければいけないので、最初のハードルは高いかもしれません。
しかし、夫のためにも自分のためにも、勇気を出して一歩を踏み出してほしいと願っています。
債務整理に関する基礎知識はこちら▶【債務整理とは?】メリット・デメリットを徹底解説!借金生活に終止符を!
わたしは夫婦で返済→義両親に相談→専門家に相談して任意整理→離婚という流れで、最終的に離婚しました。
「夫婦で任意整理をせずに最初から離婚すればよかったのに」と周囲から言われたこともあります。
しかし、わたしとしては自分ができること(任意整理など)をトコトン行った上で、「この人は一生変われない」と判断して離婚したので後悔は何ひとつありません。

もし任意整理などせずに即離婚していたら、「あの時、もっと頑張っていればよかったのかな」という気持ちに苦しんだかもしれません。
何が正解かなんて誰にも分かりません。
まわりの言葉に流され過ぎず、自分の心としっかり向き合って選択してくださいね。
夫婦だけで返済する
まずは、夫婦だけで返済で可能な金額かどうか検討してみると良いと思います。
しかし、今ある貯金を崩して一括返済することはオススメできません。
簡単に家の貯金から返済をしてしまうと、夫は大変な思いをすることがないので反省しません。
そして、また借金を繰り返す可能性が高くなります。
「夫婦だけで返済する」という選択をしたとしても、貯金から返済するのではなく、毎月コツコツと支出を減らしたり、収入を増やしたり、夫婦で一緒に工夫を重ねながら、返済をしていきましょう。
義両親に相談する
夫婦だけでの返済が厳しい場合、義両親に相談してみるのも、ひとつの選択肢です。
相談するというのは、必ずしも、金銭的援助を受けるということではありません。
夫が再び借金を繰り返すことがないように、精神的なサポートをしてもらえることもあります。
それに加え、自分自身ひとりで抱え込んでいるよりも精神的に楽になるかもしれません。
義両親との関係性にもよるので、簡単なことではないかもしれませんが、選択肢のひとつとして頭に入れておくと良いでしょう。
弁護士などに力を借りる
夫婦で返済できる金額ではないと判断した場合は、早めに弁護士などへ相談することをオススメします。
弁護士などへの相談は、とてもハードルが高く感じるので、できれば自分たちの力で返済したいと思う気持ちは、とてもよく分かります。
たとえば、「少し無理をすれば毎月5万円の返済はできる」と思ったとします。
しかし、その毎月5万円の返済はあと何年続きますか?
その5万円の内、元金の返済はいくらできていますか?
我が家の場合、毎月7万円を超える返済金額だったので、どう頑張っても夫婦だけでの返済は無理だと分かっていたのですが、なかなか弁護士などへの相談に踏み切ることが出来ませんでした。
頑張ればなんとかなるんじゃないか・・・と馬鹿なことを考えていました。
しかし、借金の中の1つの銀行ローンの金利を計算したところ、毎月15,000円支払っているうち、元金はたったの2,000円ちょっとしか返済できていないことに気が付きました。
そこでやっと重い腰をあげて、弁護士へ相談する決意をしました。
弁護士へ相談すると多くの場合、債務整理をすることになります。
債務整理は、自己破産、個人再生、任意整理の3種類です。
債務整理についてはこちらに詳しく書いてあります▶【債務整理とは?】メリット・デメリットを徹底解説!借金生活に終止符を!

わたしは元夫とともに、「任意整理」を選択しました!
弁護士事務所に連絡する勇気はなかなかでなかったので、インターネットで市内の弁護士事務所の口コミを日々検索していました。
田舎に住んでいることもあり、弁護士事務所の数も少なく、口コミも少ない…。
ホームページに「気軽に電話してください」と書いてあっても、気軽に電話できたら悩まないんですよね。
そんな時に、インターネット上で簡単にシミュレーションをしてくれるサイトに出会いました。こちらから無料の減額診断ができますよ。
減額診断についての詳細はコチラ▶司法書士法人みつ葉グループの借金減額診断の流れを徹底解説!
簡単な質問に答えるだけなので、まずは弁護士事務所へ連絡する前の第一歩にオススメです。
わたしの場合、その他にも、メール相談を受け付けている弁護士事務所に、何通か相談したりもしました。
最終的には、近くの弁護士事務所で直接顔を合わせてすすめていくのが安心だと思いますが、まずはインターネット上での相談から始めて少しずつハードルを下げていくと良いと思います。
離婚する
今までの3つは、夫婦として一緒に頑張る方向でしたが、無理に頑張る必要もないと思っています。
借金の理由・金額、子供の有無、年齢など、あらゆることを考慮して考えてみるのも良いでしょう。
また、すぐに決断する必要もありません。
最初は一緒に返済を頑張ってみて、その夫の態度で決めてもいいと思います。
わたしは、一緒に返済することを決めていましたが、念のため弁護士へ離婚相談もしました。(任意整理を依頼した弁護士と離婚相談をした弁護士は別の人です!)
参考記事:【離婚相談】法テラスを利用して弁護士相談に行ってきました

「夫に借金があっても慰謝料や養育費はとれる!」という書き込みをインターネット上では見かけますが、相談に行った結果、「ない袖は振れぬ」というところが大きいようです。
慰謝料を払う義務はあるけど、実際に本当に支払われる可能性は低いようです。
もちろんその家庭の状況によるだろうし、夫の性格や弁護士の力も関係あるかと思います。
そういうのも含めて、まずは相談してみるのがオススメです。
離婚相談は、勇気がいると思いますが、「どうなるんだろう」とモヤモヤしているよりも、目の前がクリアになって良いと思います!
まとめ
この記事では、
- 借金発覚時に最初に必ず確認するべき6つのこと
- 絶対にやってはいけないたった1つのこと
- 借金問題を解決するための選択肢
について、紹介しました。
夫の借金発覚…とても冷静ではいられないですよね。
怒りや悲しみ、裏切られた気持ち、いろいろな気持ちでパニックになります。
まずは、絶対に「借金の肩代わり」だけはしないと心に決めて1つずつ解決していきましょう。
わたしの場合、弁護士へ相談に行き、「任意整理」の書類にハンコを押した瞬間、いっきに心が軽くなりました。
元夫も、「任意整理」の手続きと共に督促の電話やハガキがなくなったので、精神的に落ち着きを取り戻してきたのがそばにいて分かりました。

ひとりで抱え込むのが一番つらいです。家族や弁護士などに相談してみましょう!
その勇気が出ないなら、わたしで良ければいつでも話を聞きますよ!
専門家ではないので、役立つ情報は言えないかもしれませんが、少しでも心が軽くなると思います。
わたし自身、twitter上で任意整理経験者の方に話を聞いてもらって楽になりました。
わたしもまだまだ任意整理生活がスタートしたばかりですが、わたしの経験が少しでも誰かの役に立てばいいなと願っています。
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