社会的に広く知られているように、シングルマザーは経済的な余裕がないケースが非常に多いものです。
収入源が1つしかない上に、家事や育児を1人でこなさなければならないため、非正規雇用で短い時間勤務するような就業形態を選ばざるを得ないからです。
自分の親と同居しているシングルマザーであれば、まだ様々な面で協力してもらえる環境ですが、同居していなければすべて自分でこなさなければならないのです。
中には、生活費が毎月足りずに金融機関や消費者金融から借金をしている人もいます。
そういったシングルマザーは、「生活自体も厳しいけど、借金があることで子供の生活に悪影響が出ないか心配」と不安を感じたりもするでしょう。
この記事では、そんな「シングルマザーの貧困が子供の生活に及ぼす影響」や「借金返済がきつい場合は債務整理もありなのか?」という疑問について解説していきたいと思います。
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シングルマザーは貧困に陥りやすい

冒頭で挙げた通り、シングルマザーは貧困に陥りやすい環境です。
健康で働く時間が長く確保できればそれなりの収入を得ることも十分に可能ですが、乳幼児~小学生の子供がいる場合にはそうはいきません。
正社員のように遅くまで勤務することもできませんし、朝も家事をこなしながら子供の支度を手伝わなければなりません。
子供は風邪を引きやすいものですが、保育園や幼稚園、学校を休ませて子供だけで家に置いておくことはできないので、仕事を休む必要があります。
決して正規雇用である正社員で働きたくないから働かないのではなく、「環境的にパート労働を選ぶしかない」のです。
特に近年では、新型コロナウイルスの影響でパート労働者にとって厳しい時代となっています。
新型コロナウイルスが落ち着いてきたとしても、すぐに以前のように安心して働ける状況になるとは限りません。
シングルマザーと貧困は、日本にとっても非常に大きな課題の1つなのです。
借金があると子供の生活に影響する?

実際に生活をする上で銀行や消費者金融から借金をしたり、リボ払いを重ねているシングルマザーは多いです。

「このまま返済せずに借金が増えていってしまったら、子供にその借金を背負わせてしまうのでは?」と不安になる人もいるのではないでしょうか?
一昔前までであれば、悪質な貸金業者が存在していて、親の借金を子供に迫るというケースもありましたが、現代ではまずありえないので安心しましょう。
借金の返済義務は、「借主(債務者)」と「保証人等」である場合のみです。
子供自身にその借金がのしかかるわけではないということをまず知っておきましょう。
しかし、子供への影響が全くないわけでもありません。
借金がある状態では、教育ローンが組めなかったり、子供が将来奨学金を借りる際の連帯保証人になれないといったデメリットが生じてしまいます。
借金額によっては、賃貸であっても審査が通らずに「引越しができない」という可能性もあります。
着るものや食べるもの、自転車や文房具など、普段の生活でも子供に我慢をさせてしまうことも多くなってしまいます。
そういった子供への影響が少しでも少なくなるように、正社員で働ける可能性を探したり、自宅でできるクラウドソーシングの副業をするといったように収入を上げ借金を返済する努力をできる限りすることが重要です。
努力しても無理であれば債務整理を検討する
収入を上げる努力をしたとしても、借金返済まで回せずに日々の生活だけで精一杯な場合もありますよね。
そんな時には、「債務整理」という選択肢を検討するのが、おすすめです。

「債務整理=自己破産」というイメージがある人も多いかもしれませんが、それ以外の選択肢もあり、どの方法も借金額を大幅に減らすことが可能となります。
任意整理や個人再生、特定調停、自己破産という4つの方法が考えられますが、パートとはいえ働ける環境下である場合には、「任意整理」をすることをおすすめします。
個人再生や特定調停、自己破産が裁判所を介する手続きであるのに対して、任意整理は銀行や消費者金融と直接交渉して減額してもらうシステムです。
実際には弁護士などに依頼して銀行や消費者金融とやり取りをするのですが、官報に掲載されることもないので、周囲の人や働く会社に知られることもまずありません。
取引開始時にさかのぼって利息制限法の上限金利に金利を引き下げて再計算し借金を減額した上で、利息のカットなどを行うため、大幅に借金を減額することが可能です。
基本的にはその減額された金額を3年間で返済していくような流れとなります。
任意整理したら子供にどんな影響がある?
「任意整理をして返済額が大幅に減るのは嬉しいけど、子供に影響しないか心配」と思う人も多いかもしれません。
確かに、任意整理をすると最低5年間はクレジットカードを作れなかったり、ローンが組めないといったデメリットもあります。
もしも5年以内に子供の進学があり、教育ローンを組まなければならないという場合には向かないです。
さらに、新たな借り入れもできないので、「やっぱり生活費が足りないからお金を借りたい」となっても借りることができません。
しかし、その期間を過ぎれば再びクレジットカードを作れたり、ローンを組むことも可能となるので、「子供が小さいうちに任意整理しておく」のも良い選択肢となるかもしれません。
任意整理によって毎月の返済額は大幅に減るので、大きな問題さえ起こらなければ新たな借金をする可能性もかなり低いと言えるでしょう。

わたし自身、任意整理の経験があり、任意整理をしたことで救われた部分はとても大きかったです。
参考記事:借金300万円を任意整理した体験談|流れや費用も徹底解説!
まとめ|借金返済がきつい場合はひとりで抱え込まないで!
今回は、「シングルマザーの貧困が子供の生活に及ぼす影響」や「借金返済がきつい場合は債務整理もありなのか?」という疑問について解説してきました。
シングルマザーは貧困で苦しんでいるケースが多く、借金を抱えていることもあるかと思います。
生活を工夫しながら収入を上げていくのがベストですが、もしも生活が苦しく借金が増えてしまっている状況であれば、任意整理を検討してみてはいかがでしょうか?
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